丹波立杭焼焼

丹波立杭焼焼きとは

兵庫県丹波篠山市などで生産される陶器。瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに日本六古窯のひとつ。

呼び名が少々ややこしく

●日本遺産(日本六古窯)では「丹波焼」

●国の無形文化財(作陶技法)や、国指定の伝統的工芸品は「丹波立杭焼」

●昔からの呼び方「立杭焼」

との事で、このページでは丹波立杭焼としました。

 

  代表的なものは『登り窯で焼く、丹波の土ならではの赤土部(あかどべ)と呼ばれる赤い器』。また、『鎬(しのぎ)模様(カンナなどで表面を稜線状文様になる様に削る事)』も多く見られるとの事です。

 

 歴史は平安末期にさかのぼり、桃山時代までは穴窯を使用し、この頃は自然釉での作品を作っていた様です。1600年頃に朝鮮式の登り窯と蹴ロクロが導入されたとの事。この蹴ロクロ回転方向が反時計回りなのは日本では珍しい立杭独特の回転方向と言われている様だが、右利きの人が足で蹴ロクロを蹴ると反時計回りになるのは極自然な事なはずなのだが・・・?

 蛇足ですが、日本ではロクロで形を作るときは右回転(時計回り)が一般的ですが、沖縄や丹波などは左回転です。手回しロクロの技術が中国から伝わったところ(右回転)と、足で蹴る蹴ロクロが朝鮮半島から伝わったところ(左回転)によって、回転方向が違う様です。西洋も蹴ロクロ主流なので反時計回りが主流です。

 さらに蛇足で参考までに削りの回転方向は、瀬戸、京都、備前などが右回転で、沖縄、有田、唐津、萩、丹波などは左回転です。ちなみに私は削りの際はかきべらが使いやすい左回転(反時計周り)でご指導しています。日本の考古学者に聞くと古墳時代の須恵器などの回転方向も左右回転が混在していた様で、結構奥の深い話になってしますのですが・・・あ、話が逸れましたね・・・

 登り窯の煙突部分の形状が独特で、通常は銭湯の煙突の様に縦長の煙突が排煙対策として上に伸びていますが、ここの窯は蜂の巣と呼ばれる形状で、窯奥の壁に穴を開けただけの形状で、いわゆる煙突が無いこれこそ独特の形状です。窯も耐火煉瓦を用いず、土を乾かしたブロックで窯を作っている様子なども見て取れて勉強になりました。

講師お勧めの信楽観光スポット

 観光の目玉として丹波焼立杭登窯(現存する最古の登り窯)、丹波伝統工芸公園 立杭陶の郷 (窯元横丁)、兵庫陶芸美術館の3か所は必ず押さえておきましょう。逆にこの3箇所見て周れば、他は行かなくても良いのかもと言う位、充実していましたが、休業日にご注意下さい。曜日が悪いとどちらかが休みって事もあります。これらの3施設がある周辺の県道292号線沿いに個人の窯元ショップ(信凛窯さんなど)がたくさんありますので、いくつかぶらっと訪ねてみるのも面白いと思います。

 

写真をクリックすると説明文が表示されます。

最終訪問日 2026年2月