備前焼きとは
日本六古窯(※1)の一つで、その中でも最も古い歴史を持ち、古墳時代の須恵器を焼いていた頃まで遡るそうです。釉薬を掛けず、絵付けもしないで、薪窯による焼成時に灰かぶりや緋だすきなどの手法で景色を出す。現在でも純地元の粘土だけで作陶出来ている少ない窯業地の一つであろう(恐らく備前と萩と瀬戸の一部くらいか?)
昔は粘土を仕込んで(菊練りして)作陶可能な状態になるまで20~30年地下等で寝かしていた話も聞くが(父が仕込んだ粘土を息子が挽く・・・みたいな)、今はそんな事しなくても作陶出来ているとのお話でした。
※1日本六古窯=古来の陶磁器窯のうち、中世から現在まで生産が続く代表的な6つの窯で瀬戸・常滑・越前・信楽・丹波立杭・備前が認定されています。
講師お勧めの観光スポット
備前焼伝統産業会館、備前市立備前焼ミュージアム、旧閑谷学校などがお勧め。伊部駅のちょっと北側にショップが多数密集しているので周りやすいが、丸一日見ていると正直飽きます(苦笑)。
伊部南大窯跡の写真も掲載していますが、昔の巨大な登り窯の後で、周囲に失敗作や窯道具などの破片が積まれ、永きに渡って焼成が繰り返された痕跡なのでしょうが、なかなか他で見る事のない景色でした。
相当遠いが奈義町現代美術館や中南米美術館、吹屋ふるさと村もお勧め!
岡山市の居酒屋一文さん(味も良いですが器も良いです)と、六三ラーメンの写真も載せておりますが、講師が岡山に伺ったら欠かさず通うお店です。
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陶芸材料店など
岡本陶材、ただし小規模。ちょっと遠いが岡山丸二陶材。大窯業地の割に材料店が少なすぎる?基本、粘土と薪と窯道具さえあれば問題ない窯業地ではあるのだろうが・・・昔話で陶芸家の家に男の子が産まれたら、庭にツゲの木を植えて、その子が成人して陶芸家になる頃に伐採して、それで陶芸道具を作らせるって聞いた事がある。
講師最終訪問 2022年11月