窯出しした作品の高台畳付き(直接床に接する面)はザラザラしていて
テーブル等を傷つける恐れがあるので、下記要領にて畳付きを削って整えてから、米ぬかで煮てからお使い下さい。(今までは講師がやすりで削ってから皆様に作品をお渡ししておりましたが、この作業中に皆様の器を割る事故が頻発したので、こちらでの施工を辞めさせて頂きました)
私が行っていた方法をご紹介致します。
準備する道具
(左)レンガやブロックなど
(右)アミ目両面ヤスリ#240
ヤスリはこれでなくても、市販の耐水ペーパーなどでも構いませんし、両方揃えなくてもどちらか片方あればそこそこの作業は出来ます。(写真クリックで拡大)
①高台を濡らす
高台だけでなく、前述のレンガやヤスリも濡らしておきます。
私は高台だけ濡らすために、浅めのタッパーに水を張って使っています。
②レンガで削る
濡らしたレンガ等の表面で「高台畳付き」を軽く削る様に器を動かします。私は軽く円を描く様にこすりつけています。
流しに直接レンガなどを置くと流しが傷つくので、私は人工芝をクッション替わりに敷いています。
③ヤスリで削る
分かりやすい様写真は器とヤスリが上下逆に撮影していますが、普段はヤスリを下側にしています。
ヤスリを畳付きに押し付けながら数回グリグリ押し回して削ります。畳付きのザラザラが残っていないか確認してください。
④水で軽くすすぐ
高台についた削りカスを落とします。これで作業は終了です。タオル等で拭いて乾かした後、米ぬかを入れた水で煮る作業を行ってから食器としてお使い下さい。
(②か③のどちらかだけでも充分です)
高台が薄い作品はこの作業で割れる恐れがあるので、注意して下さい。
②を行う理由は③で使うヤスリを長持ちさせるためです。
「アミ目両面ヤスリ#240」はカインズホームで398円、アマゾンで送料込みで495円で購入出来ますが、教室でも1枚400円で販売しております。このヤスリは色が白くなった所は機能的に終わった所なので、茶色い場所を選んで使って下さい。
最悪、器の高台同士をこすり合わせる方法(陶器市などの露天商が行う方法)でも可能ですが、少々仕上げが悪い様に思えます。
道路の電柱表面や、駐車場のコンクリ表面などでこすって整える(削る)やり方も聞いた事があります。身近な物で代用できればそれで充分ですが、目の粗すぎる物は高台の欠けにつながるのでお勧めしません。